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トリナ・ソーラー モジュール変換効率21.6%の670W Vertexモジュールを発表
出力600W+の時代の幕開け
2021.03.15

【常州(中国) 2021年3月11日PR Newswire】太陽光発電およびスマートエネルギーのトータルソリューションを提供する世界有数の企業Trina Solar Ltd.(以下「トリナ・ソーラー」または同社)は、2021年3月11日に開催されたPVモジュールテック(PV Module Tech)会議の場で、超高出力Vertex(バーテックス)モジュールの最新機種で、1枚670Wの出力を実現する新モジュールを発表しました。この新世代のVertexシリーズのモジュールは、テュフラインランドの各種信頼性評価を合格しIEC認証を取得後、既に量産体制に入っています。これは、PV6.0時代における大きな節目となり、出力600W+の流れはもはや止められないことを意味しています。

トリナ・ソーラーの製品戦略・マーケティングヘッドであるZhang Yinbnin(張)博士によると、670W Vertexシリーズは、既に発表済みの210mmセル採用製品と同様にダメージレスカッティング、高密度実装をはじめとした、高精度な技術を採用しています。超高出力により、大規模発電所の1ストリング回路あたりの出力は、業界の他社製500W+級のモジュールより34%高出力化が可能となります。また、670W Vertexモジュールは、輸送に於いても40ftコンテナの積載効率を最大化する事により、500W+級のモジュールと比較し12%の積載容量の増加が実現すると共に、設置コストを5~7%低減、LCOE(均等化発電原価)とBOS(周辺機器)コストの更な削減をもたらす事が期待できます。

 

670W Vertexモジュールは、210mmセル採用モジュール4つの主要テクノロジーを継承

210mmセル採用モジュールとしてトリナ・ソーラーの670W Vertexも、ダメージレスカッティング、高密度実装、マルチバスバー(MBB)を始めとした最先端で革新的な技術、低電圧、高ストリングパワー、その他の主となる特徴を備え、効率的で信頼性の高い製品性能を提供します。

マルチバスバーと高密度実装技術により、モジュールの変換効率は21.6%まで向上し、トリナ・ソーラーが先行導入したダメージレスカッティング(non-destructive cutting)技術により、セルのマイクロクラックと出力損失リスクを大幅に軽減します。

 

500W級の製品群と比較し34%高い発電量

 1ストリング回路あたりの出力を増加させることは、BOS(周辺機器)コストを削減に大きく寄与します。670W Vertex発表の場で、帳博士は、100MWの大規模太陽光発電所(マイナス20度)において、670W Vertexは、1ストリングあたり28枚のモジュールをつなぐことができると説明しました。業界の他社の500W+級モジュールと比較すると、670W Vertexモジュールは、1ストリングあたり18,760Wまでの総発電量増加を達成し、他の500W+級モジュールよりも34%高くなるということです。

670Wモジュールはサプライチェーン上流のシリコンウエハとセルの非シリコンコスト、下流の追尾式架台コスト、杭基礎、ケーブル、人件費の削減ができるので、大規模太陽光発電所、特に投資コストに非常に敏感な発電所に適しています。他の500W+級モジュールと比較すると、BOSコストの削減は少なくともワットあたり0.08~0.09元になり、LCOEに於ける初期投資コストの削減に優位となります。

 

信頼性試験を終了、輸送費12%削減、設置コスト57%削減

トリナ・ソーラーは新製品発表の場で、670W製品が実現した輸送と設置に於ける信頼性についても紹介しました。

梱包と輸送

トリナ・ソーラーは600W+シリーズ製品のために、垂直配置の梱包方法を導入し、モジュールの短辺寸法(幅)がコンテナの高さにより制限されなくなるよう工夫しました。新梱包仕様により、コンテナ容積を最大限に活用する事が可能となりました。従来の積載方法と比較し、コンテナ辺りの積載容量が12%増加し(発電容量比)、輸送コストが12%削減されます。安全面では、まず、安全性と効率性を確保するために、工場出荷時の梱包は自動装置で行われます。第二に、輸送の過程で、モジュールパレットは揺れを避けるためにコンテナ内で密接に配置されます。最終的には、お客様への安全な配送を保証するための安定性と信頼性の高いプロジェクトサイトへの輸送が実施されます。

設置

トリナ・ソーラーは、設置施工の過程において開梱および設置時の安全性を確保するために、モジュール開梱時に簡単で使い勝手がよい補助ツールを提供します。研究開発・実証実験を重ねた結果、670Wモジュールも従来設置仕様で行えることが分かりました。100メガワット級の大規模発電所では、従来品と比較して1枚辺り100W以上増加する事によりモジュール枚数を約24%削減できることが見込まれます。それによって、設置コストが5%~7%削減可能になります。また、トリナ・ソーラーは、ねじ締めなどの繊細な手作業のみを除き、自動設置重機の開発に着手しました。それにより、設置効率、人件費の削減、LOCEの低減が間違いなく実現することになります。

機械的強度

トリナ・ソーラーの670W Vertexモジュールの機械的強度について評価しました。フレーム設計の最適化と適切な部材の選定により、モジュール面積が大きくなっても変形を抑制し、マイクロクラックのリスクが低減する構造となっています。また、ダメージレスカッティングによって、セルの切断面が滑らかで亀裂が無いことを実現しています。このような対策のおかげで、670W Vertexモジュールの機械的強度は、業界標準の正圧5400 Pa、負圧2400 Paに準拠しています。

 

パワーコンディショナ、トラッカー、ガラス供給など業界チェーン全体で600W+時代の受け入れ態勢が整う

今年の初めに、Huawei、Si-Neng 、Sungrowは、600W+モジュールと互換性のあるパワーコンディショナを発表しました。そしてTBEA、GOODWE、Ginlong、Kstar、SMAと他数社のパワーコンディショナメーカーも210mmセル採用モジュールと互換性のある製品を発表しました。言うまでもなく、これらの18.4A~18.5Aのパワーコンディショナは、670Wモジュールとも完全な互換性があります。

ほぼ同時に、世界有数のPVトラッカーメーカー8社(Arctech Solar、 Array Technologies、GameChange Solar、IDEEMATEC、 Nextracker、PVH、Soltec、トリナトラッカー(TrinaTrracker))が、210mmセル採用超高出力モジュールとの完全な互換性のあるトラッカーを発表しました。

 3月初旬、Xinyi、Flat、CNBM、Kibing 、China Southern Glassなどのガラスメーカーも、PVガラス原料生産における幅の問題を打開し、210mmの大型サイズに完全に適応し始めたというニュースをもたらしました。

高効率と高い信頼性と高出力と低コストを兼ね備える210mmセル採用モジュールは、入札案件において大型モジュールの割合が78%以上を占めるという背景のもと、ますます市場からの支持を得ています。

2021年末までに、210mmセル採用モジュールの生産能力が業界全体で120GWを達成すると予想されています。トリナ・ソーラーでは、210mmセル採用モジュールが今年の出荷全体の70%から80%を占めることになります。太陽光発電業界で、出力 600W+の超高出力のモジュールは、止めることができない流れとなりつつあり、業界において、上流および下流のび両方で革新的な210のソリューションをさらに支援していくことが見込まれます。

帳博士は、「業界のリーダーとして、トリナ・ソーラーは、革新的で信頼性の高い品質と顧客価値によって推進されてきました。今回発表した超高出力のVertex670Wモジュールは、BOSコストとLCOEの削減の実現可能性が高いことを示しています。これは、再生可能エネルギーの目標を達成し、PV業界がグリッドパリティの時代を受け入れるペースを加速するのに役立ちます」と述べました。

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