【常州(中国) 2020年11月26日】太陽光発電およびスマートエネルギーのトータルソリューションを提供する世界有数の企業Trina Solar Ltd.(以下「トリナ・ソーラー」または同社)の210mmセル採用のVertex600W+両面受光型モジュールは、DNV GLの査定により、その大幅なLCOE削減が裏付けされました。
1997年の会社創設以来、トリナ・ソーラーは、革新的で信頼性の高い品質と顧客価値を軸に据えてきました。2020年2月に先進的なVertex (「バーテックス」)210mmを発表して以来、VertexS 400W、Vertexシリーズ 500W、550W、600WなどのVertexシリーズ製品群は、住宅、産業・商業用施設および大型太陽光発電所、農業や漁業における活用と様々な用途で活躍しています。
グリットパリティ達成の時代において、Vertexシリーズの太陽電池モジュールは、LCOE(均等化発電原価)削減の最先端を歩んでいます。国内外において主要な技術アドバイザリー機関であり、著名な第三者認証機関でもあるDNV GLが、210mm角セル採用のVERTEX両面受光型モジュールのLOCEにおける優位性と評価検証を行いました。545Wの両面受光型ガラスモジュールのLCOEは最適となり、BOS(周辺機器)コストにおいて、従来の166mmセル採用の450Wや182mmセル採用の535Wよりも大幅なコスト削減効果があったと報告されました。
高出力、高効率のモジュールは、グリッドパリティ達成の時代に人気を集めるのは当然のことです。超高出力・高効率モジュールの最先端の研究開発によって、トリナ・ソーラーは、高出力、高効率、高発電量と製品の信頼性により、太陽光発電関連業界を600W+の時代へと導きました。
超高出力モジュールのコスト削減効果により、いかに顧客価値の向上に貢献できるか多くの議論が交わされています。トリナ・ソーラーの革新的な「低電圧、“ストリングパワー”の高出力化」という製品開発コンセプトは、業界から注目を集めています。トリナ・ソーラーは、最適なLCOE削減戦略を証明するために、BOSコストとLCOEの設計・評価検証についてDNV GLに依頼しました。第三者認証機関による包括的で客観的な方法論と評価検証によって、「低電圧、“ストリングパワー”の高出力化」の製品開発コンセプトの証明を業界やお客様にお届けいたします。
評価検証の前提条件
様々なプロジェクトへの参考指標とするために、評価は、スペインの典型的な太陽光発電所、アメリカのテキサス州で以下の座標、気候の条件で実施
システム設計に関してのプロジェクトでは、ストリングインバータを備えた、単列、縦置き、1軸(1P)追尾式トラッカーを採用しました。土地利用率(GCRグランドカバー)は、両面発電モジュールの発電条件を平等とする為に固定しました。異なるモジュールでのコストとLCOEへの影響を客観的に比較分析・検証する為、気候とプロジェクトの基本設計は同条件としています。比較をより意味のあるものにするために、使用される追尾式架台とストリングインバータはすべて汎用製品です。評価対象の太陽電池3製品を使用したシステムコストは、運用およびO&Mと系統連携費用比較において、一貫性があり、包括的かつ客観的な評価とするために、現地コストで試算されました。
評価結果
スペインのプロジェクトサイトでは、166mmセル採用の両面発電450Wモジュールとトリナ・ソーラーの210mmセル採用のVertexの両面発電モジュール545Wを比較すると、ワット当たり2.16ユーロセントの初期投資を節約、LCOEを約3%削減できるという試算になりました。一方、182mmセルの535W両面発電モジュールと比較すると、初期投資をワット当たり0.2ユーロセント、LCOEを0.3%低減という試算となりました。米国でのプロジェクトサイトの場合は、166mmセル採用の両面発電450Wモジュールと210 mmセル採用のトリナ・ソーラーVertexの両面発電545Wを比較すると、ワット当たり4米セント初期投資を節約、LCOEは、3.9%低減、182mmセル採用の両面発電535Wモジュールと比較すると、ワットあたりのほぼ1米セント初期投資を削減し、LCOEを0.5%下げるという試算結果になりました。
これらの試算結果によって、トリナ・ソーラーのVertexは、そのすぐれた効果的な発電能力と低電圧、高ストリングパワー設計により大幅なコスト削減につながり、特にLCOE削減の最大化を実現することが検証されました。また、210mmセル採用出力545Wの超高出力モジュールは、使用するモジュール枚数を減らす事ができます。1500V対応210mmセル採用Vertexモジュールの象徴的な低電圧設計により、1ストリングあたりのストリング出力を上げることによってストリングあたりのモジュール枚数を減らす事が出来ます。結果として、DCケーブルの本数や工事のための人件費を低減し、初期投資の削減につながります。
上記の試算は、既存の汎用1軸追尾式トラッカーに適用されます。DNV GLは、「トラッカーの長さをさらに最適化および拡張することで、545W Vertex 210mmモジュールは他の2つのモジュールよりもBOSコストとLCOEを節約し、より多くの優位性が提供されます」と述べています。現在、600W + のアライアンスメンバーと主流のトラッカーメーカーは、Vertexモジュール用にさらに最適化されたトラッカーを開発または発売しています。
600W以上の太陽光発電オープンイノベーションエコロジカルアライアンスメンバーとの緊密なパートナーシップにより、低電圧、高ストリングパワー、モジュール、トラッカー、パワーコンディショナ、および設計ソリューションに向けて全員が思いを一つにしています。これは、太陽光発電業界がLCOE削減の限界に挑戦するための重要なステップです。
結論として、トリナ・ソーラーのVertex 210mmモジュールとその低電圧、高ストリングパワー設計コンセプトは、システムのBOSコストとLCOEの大幅な削減に貢献する事が評価検証されました。Vertex製品群は、新しいコスト削減基準を打ち立て、発電プロジェクトの高収益化・顧客価値の最大化に貢献し、太陽光発電をよりコスト競争力のあるものとしました。